僕たちは世界を変えることができない
評価: 4.6
キャスト:向井理、松坂桃李、柄本佑、窪田正孝、リリー・フランキー
葉田甲太氏の実話ストーリー。
僕が最も好きな映画の1つ、お勧めです。
僕はこれを観て、カンボジアに行きました。
とにかく行動したくて、ウズウズして、抑えきれなくなったのです。
主人公の甲太(向井理)は、都内の医大に通う普通の大学生。
いつものように学校に行って、バイトして、いつも同じ友達とつるんで、宅飲みして、コンパして、酔いつぶれて・・
不満はないけど、何か物足りない。
このままでいいのか?
何か有意義な事をしたい。けれど何をすればいいのか分からないまま、日々を過ごしていた。
そんな時、郵便局に置いてあった
海外支援のボランティアのパンフレットを手にする。
「150万円でカンボジアに屋根のある小学校が建ちます。」 というメッセージ、子供達の笑顔を見たとき、頭の中で、何かが弾けた甲太はすぐに仲間にメールを送る。
集まったのは3人。いつもの友達、芝山と矢野、そしてイベントで知り合ったギャル男の本田だった。
行動力のある本田を中心に、イベントサークルを立ち上げ、クラブイベントを主催すべくビラ配りや慣れないナンパを繰り返す。
第一回目のクラブイベントは成功したが、まだ現地に行ったことがなかった4人はカンボジアへ向かう。
そこで目にしたものは、内戦の爪痕の深さ、地雷原で生活する人々、HIV感染者の現実、学校に行けない貧しい子供たち・・
あまりに大き過ぎる問題に、無力感を感じ愕然とする4人。
さらに、日本に戻った4人には、更に大きな試練が降りかかる。
元々、ハッキリしたビジョンもなくリーダーシップがない甲太に愛想を尽かし、次々と去って行くサークルのメンバー。
ネットの掲示板で叩かれたり、募金箱に落書きをされたり、次第にバラバラになっていく4人の絆・・
果たして、本当に学校を建てることは出来るのか?
1人の力は微弱だけど、みんなの力を合わせれば、大きな夢を実現出来る。
最後、甲太が1人で大きな切株を引っこ抜こうとして、びくともせずに、無力感から叫びをあげるシーンがある。
これは、この映画が伝えたいメッセージが集約された印象的なシーンだ。